核酸の効果を解説

核酸は、新陳代謝を促進する効果があり、副作用も少ないことから注目されています。
食品から核酸を摂取する事は難しいので、サプリメントやドリンクを利用すると良いでしょう。
核酸の上手な摂り方などを解説していますので、健康に役立てて下さい。
核酸って、実は身近な存在なんですよ。
核酸は、あまり有名でない栄養素ですが、実は最近の粉ミルクには殆ど配合されているので、お母さんは目にした事があるかもしれません。
※粉ミルクの成分表に、ヌクレオチドと記載されているものが、核酸の事です。
では、どうして粉ミルクに配合する必要があるのかというと、
- 免疫力を強化し、病気への抵抗力を高める。
- アトピーや花粉症などのアレルギー疾患を予防する。
- 細胞の生まれ変わりを促進し、発育スピードを早める。
重要性をわかって頂いたと思いますので、もう少し深く解説をしていきます。
もう少し、核酸を学んでみよう。
60兆個もある人の細胞は、常に新しい物に生まれ変わっています。
細胞は分裂を繰り返して新しくなりますが、この時に重要な働きを行うのが核酸です。
お風呂でゴシゴシと体を擦っていると、アカが出てきますよね。
これが細胞の生まれ変わった証で、古い肌の細胞がアカとなっているのです。
核酸は、DNAとRNAという遺伝子から構成されており、以下のような役割があります。
DNA(デオキシリボ核酸)
新しい細胞を作るときには、どのような細胞を作るのか設計図が必要となります。 DNAがその役割を果たしています。
RNA(リボ核酸)
DNAの設計図に基づいて、アミノ酸を材料にして新たな細胞を作ります。
RNAは、細胞を作るときの大工さんとしての役割があります。
核酸の効果
ビタミンなどと比べると、まだまだ臨床結果も少ない核酸ですが、一般的にいわれている代表的な効果を以下に紹介します。
美しい肌を作りに効果があります。
お肌は、絶えず細胞分裂によって新しい肌へと生まれ変わっています。
核酸は、この細胞分裂の際に必須で、しっかりと摂取することで健康で美しい肌が生まれます。
核酸はがん予防に期待されています。
臨床結果はありませんが、核酸が癌の発生原因となる活性酸素を除去し、免疫力も高め、傷ついた遺伝子を修復する事から、癌の予防として期待されています。
アトピーや花粉症の予防に効果があります。
アトピー性皮膚炎や花粉症の原因となる物質(ヒスタミン等)が作られるのを抑制する働きが報告されています。
ダイエットにも核酸は、効果的です。
核酸の成分には、糖が小腸から吸収されるのを阻害する働きがありますので、肥満を予防し、ダイエットに効果的とされています。
貧血を予防します。
核酸は血液成分である赤血球や白血球などの産出に不可欠ですので、貧血を予防・改善させることが報告されています。
核酸が白髪やハゲを予防します。
髪毛は、毛根部分にある毛母細胞が次々に分裂することによって伸びます。
核酸を十分に補給することによって、毛母細胞の活動を活発化させますので、白髪やハゲを予防するとされています。
核酸を含む食品
以下に、核酸を多く含む食べ物を記載します。
表を見て分かるとおり、イワシやレバーなど、動物性の食材に多く含まれているようです。
食品100gあたりに含まれる核酸含有量表 | |
イワシの缶詰 | 590mg |
鶏レバー | 402mg |
イワシ | 343mg |
アンチョビー | 341mg |
サケ | 289mg |
牛レバー | 268mg |
干しえんどう豆 | 173mg |
ハマグリ | 85mg |
※白子にも核酸が多く含まれていますが、非日常食品なので除外しています。
核酸が不足すると老化が進むので注意。
成長著しい子供のときには、体内では多くの核酸が作られますが、年齢とともに合成量が減少してきます。
不足すると、細胞の新陳代謝がスムーズにされず、老化を進める要因となりますので、核酸が不足しないようしっかりと補給しておく必要があります。
こちらの上手な摂り方で学んで下さい。
赤ちゃんのアレルギー疾患予防にも核酸が重要です。
アレルギー疾患の代表的な症状としては、アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症などがありますね。
一昔前まで、母乳で育った子は抵抗力が強く、ミルクで育った子は、アトピーになりやすいと聞いたことがあるのではないでしょうか。
それは、母乳には多くの核酸が含有されており、昔のミルクには含有されていなかったからです。
この為、アレルギー疾患の予防にも、重要な働きを示します。